Bar debut

「俺が20歳の頃バーデビュウをしてまだ間もない時。夕暮れの時間に深くハットを被った紳士が、運転手付きのヴァンデンプラを店先に待たせて
マティーニを2杯飲んで帰る紳士がいた」
祇園サンボアのカウンターで父から聞くこの2行程のフレーズは
男としての生き方をいつも考えさせてくれる。



SON

学生時代のバーデビュウの話
オーセンチックなバーデビュウは、サンボアに決めていた、祇園の真ん中にあり当時山口瞳や文筆家などがよく行っていたバーでまだまだ若輩者の私が行くには敷居が高い所、中々入れず表でモタモタしていたら中から女将さんがどうぞお入りやすと声をかけていただき止まり木に腰をかけどんな注文したらいいのか目の前には知らないウイスキーがずらっとならびにおたおたしていると、マスターがニッカのソーダ割りを進めてくださりそれを注文した、ウイスキーのソーダ割りは初めてだったのだが、強烈に美味しかったのを覚えているマスターが水割りより飲むんだったらソーダ割りを飲む方がいいですと言われそれ以来ソーダ割りを飲む習慣ができた、今から47年前のことあまりハイボールの注文する人がいない時だったそれから足繁く通っていたが、京都を離れ東京に住むようになり帰省したおりくらいしか行けなかった、すると急にマスターが亡くなったと聞いてびっくりしたが、女将さんが1人で続けられて持ちこたえられたその後私も京都に帰って仕事をするようになり、またまたサンボア通ひが始まり、立派に成長された息子さんが何年間か新橋のトニーズバーにもいかれ東京出張の折には顔を出すようになり京都の実家のサンボアをおやりになっていたが、またまた病気で倒れられお亡くなりになった、女将さんも大変だったと思う。息子さんの子供の女将さんからみると孫さんが今は一緒にされていて、いい雰囲気でおやりになっている、昨日もジョニーウオカーのハイボールを飲みながら自分のバー人生を振り返ってちびちびやりました。



Dad 

Son and Dad

ちょっとした日記です

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