every time unusual
僕の朝は鴨川を7km走る事から始まる。
朝起きてから家を出るまでの、一連の動作は完璧に脳が起きてない中
まるでロボットのように無意識で顔を洗い歯磨きをし、コップ一杯の水道水を飲む。
早く焦る気持ちを抑え軽くストレッチを行う。ゲートが開く前の競走馬も恐らくこんな気持ちだろう。
白く霧が掛かった水面に今日も鴨が浮かんでいる。
耳に入ってくる音は、砂を蹴る音と息の声、それに微かな水のせせらぎに稀にすれ違う老人の笑い声。
これ以上の平和があるのだろうか。
これ以下の何も考えない時間はあるのだろうか。
普段目紛しく日々が過ぎて行く中で、人はその一日の流れに慣れて客観的に見えなくなる。
だが僕は常にこの毎日走る時間が、非日常という点を忘れない為に
全身で朝日を浴び
無意識の中で7kmの間浮遊感を感じている。
Son
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