Kyo 56 second


長めのクランキングの後ゆっくりとエンジンが掛かると

フロントからは、ググッと力のこもった吸気音が聞こえてくる。

この瞬間がたまらなく良くて、いかにもアルファロメオのツインカムエンジンという

感覚がする。

今のアルファロメオでこそ薄味になったが、10年前のV6,24Vエンジン(156,166,916スパイダー)は

スピードは出ないけども、いかにもイタリア車のラテン風味が取り込まれており気持ちの良いエンジンだったと記憶している。

話をジュニアZに戻そう。

まずローギアにシフトを入れるが

ここでも一つギミックが。

他のジュニアZは分からないが

この個体、一度セカンドに入れてからでないとギアが噛みにくく、いきなりローに入れるとシンクロに悪い音がする。

そして各油脂類がゆっくりと循環し徐々に暖まってくると(この車を労ってる感じがまた楽し)

右足に少し力を込める。

下の回転でも充分に走ってはくれるが、イタリア車は回してナンボの世界。

ギアを一段下げて、上までカウンターが登っていく爽快感は本当に気持ちが良い。

ボディサイズ故に裏山をキビキビと登るのも楽しいが

少し付け加えると、実は高速域でもこの年代にしては抜群の安定性能を感じられる。

以前乗っていた、64年のJAGUARMKⅡより風に対しての遮音性含め高速域が楽しいと感じた。

恐らくコーダトロンカのボディ特性が顕著に表れているのだと思うけど

この年代にしては凄く良く出来ている。

正直これなら東京往復ぐらい苦でもないだろうと感じる。

僕が書けるのはこれぐらいだが

ジュニアZ、興味ある方は早い目に手に入れた方が良し。

リセール含めて、手に入れても絶対損しません。

Son and Dad

ちょっとした日記です

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